送信元ドメインのDMARC設定が「reject」の場合、メーリングリストを経由して送信されたメールがメーリングリスト読者に届かず、エラーメッセージが返ってくることがあります。
●原因
メーリングリストはメールを中継・転送する際に、件名へのリスト名の付加やフッターの追加などの改変を行うことがあります。
この改変によりDKIM署名が破損し、受信側サーバーでDMARC認証が失敗します。
送信元ドメインのDMARCポリシーが「reject」に設定されている場合、認証に失敗したメールは拒否され、エラーがメーリングリストに返却されます。
●メール送受信の流れと問題が起きる箇所
| ステップ | 内容 | 状態 |
|---|---|---|
| ① 送信 | 送信者 が メーリングリストアドレス にメールを送信 | 正常 |
| ② メーリングリスト中継 | メーリングリストサーバーがメール内容を改変して転送 (件名変更・フッター追加など) |
DKIM署名が破損 |
| ③ DMARC認証 | メーリングリスト読者の受信サーバーがDMARCチェックを実施 ・DKIM:本文・件名の改変により元の署名検証が失敗 ・SPF:メーリングリストサーバーからの送信によりエンベロープFromがメーリングリストの ドメインに書き換わり、ヘッダーFrom(元のFromドメイン)とアラインメントしない SPF認証自体は通るがDMARCアラインメントで失敗 |
認証失敗 |
| ④ 拒否・エラー返却 | 送信元のDMARCポリシーが「reject」のため、メールが拒否される エラーメッセージがメーリングリストに返却される |
メール不達 |
●DMARCポリシー別の動作
| DMARCポリシー(p=) | メーリングリスト経由での動作 |
|---|---|
| none | 認証失敗しても何もしない。基本的にメールは届く。 |
| quarantine | 認証失敗したメールが迷惑メールフォルダに振り分けられる。 |
| reject | 認証失敗したメールが拒否され、エラーがメーリングリストに返却される。メールは届かない。 |
●注意事項
- お名前.com提供のレンタルサーバーのメーリングリストでは、転送時のFromアドレスの書き換えには対応していないため、
送信元ドメインのDMARCポリシーが「reject」に設定されている場合、上記エラーを回避することができません。 - 本事象は送信元ドメインのDMARC設定に起因するものであり、受信側およびメーリングリストサーバー側の設定で回避することはできません。
- 回避するには、送信元ドメインの管理者にDMARCポリシーの変更(「reject」→「none」または「quarantine」)をご依頼ください。